2004年のデビュー以来世界を魅了してきた英グラスゴー出身4人組バンドの注目のセカンドアルバム。

大注目を浴びたセルフタイトルのデビュー作を発表後、1年以上をツアーに費やした。アレックス・カプラノスは細身のタイをもつれさせずに「Take Me Out」を何回歌えたことだろう? こんなフランツ・フェルディナンドはエッジを少々失うのではないかと予想していた向きもあったかもしれない。ところが、『You Could Have It So Much Better』は、まずい機内食とホテルの冷たいプールに関する傲慢な2枚目のアルバムになるはずだったとしても、マーキュリー・ミュージック・プライズがこのスコットランドの4人組に栄誉を与えたことは、彼らに伝わり損なっていたらしい。フタを開けてみれば、今回のアルバムも熱気に満ちて、心躍るパンク・ポップの曲が目白押しだった。

シングルの「Do You Want To」、冒頭を飾る政治的な暴徒風の「The Fallen」、素晴らしいサイケデリックなバラードで、ビートルズとボウイの共通点を探っているような「Eleanor Put You Boots On」(地獄の業火にあるエレノア・フリードバーガーを歌ったもの)。まだまだこれからが目を離せないバンドだと証明する、驚くべき自信に満ちたアルバムだ。(Aidin Vaziri, Amazon.com)

 ・ amazon : You Could Have It So Much Better

 ・ apple music : Franz Ferdinand 02. You Could Have It So Much Better (2005)

 ・ レコチョク Best : Franz Ferdinand 02. You Could Have It So Much Better (2005)

 ・ Spotify : Franz Ferdinand 02. You Could Have It So Much Better (2005)

1. The Fallen
2. Do You Want To
3. This Boy
4. Walk Away
5. Evil And A Heathen
6. You’re The Reason I’m Leaving
7. Eleanor Put Your Boots On
8. Well That Was Easy
9. What You Meant
10. I’m Your Villian
11. You Could Have It So Much Better
12. Fade Together
13. Outsiders